母の手術の翌日、院内に併設されている「がん相談支援センター」へ相談に行った時の話を書きます。
私は、たまたま院内のポスターを見て、西神戸医療センターに設置されていることを知りました。
「がん相談支援センター」とは
「がん相談支援センター」は、全国のがん診療連携拠点病院などに設置されているがんに関する相談窓口です。その病院に通院していなくても、どなたでも無料でご利用いただけます。
誰でも無料で、がんについて相談することができます。
設置されているのは病院ですが、その病院に通院していなくても相談することは可能です。
私が「がん相談支援センター」で相談した内容
私が話した内容は以下です。
話した内容)
- 昨日、母が手術し、がんと診断された。
- 子宮と卵巣を全部摘出すると聞いていたが、卵巣しか摘出できなかった。
- 細胞を病理に回していて、来週結果が出る予定。
- 医師からは「悪くなれば1~2か月で亡くなる可能性がある」と言われた。
- 介護認定や在宅医療・ホスピスを検討するように言われた。
- 急なことで動揺して、何をすればいいのか分からない。
箇条書きにすると、淡々としている印象を受けますが、実際はほぼ号泣しながら話しました。
みたいな感じです。
机の上に置いてあったティッシュペーパーをかなり消費しました。
ひとしきり私の話が終わった後に、相談員の方が話された内容が以下です。
相談員の方は女性の看護師の方でした。
とても感じがよく、こちらの話をうんうんと聞いてくださいました 。
相談員の方から
- がんの治療法は大きく「手術」「化学療法(抗がん剤)」「放射線治療」の3つ。
- 手術は腫瘍が局所におさまっている場合のみ行える。
- 全身に転移しているので、治療法は抗がん剤になると思われる。
- 手術から時間をおかないと、抗がん剤はスタートできない。
- 場合によっては放射線治療も行えるかもしれない。
- 抗がん剤治療は、腫瘍にも効くが、正常細胞も攻撃する。
- 副作用で吐き気や倦怠感、脱毛、しびれ等ある。
- すぐに使うことはないかもしれないが、介護認定は医師のいう通り早く申請しておくとよい。申請に時間がかかるから。
- お母様が元気なうち、化学療法がスタートする前に、今後のことを話し合っておくことをすすめる。今がチャンス。
- お母様の意思次第で、ホスピスや在宅療養を検討するとよいと思う。
- がん患者の方もだが、ご家族の方も心身ともに疲労する。体調には気を付けて。
- いつでも話をしに来て。本人、他のご家族の方も一緒でも構わないから。
「がん相談支援センター」に相談してよかった
すぐに「がん相談支援センター」に相談へいってよかったと思います。
よかった点は以下です。
よかった点
- 「がんの治療の基本」について知ることができた
- これから何をすべきなのか少しイメージできた
- 家族以外に話を聞いてもらえた
- これから何かあった時に、その道のプロにいつでも相談できる、という安心感が得られた
特に、一番最後の「その道のプロにいつでも相談できる」という部分が、大きかったです。
困ったときに、話を聞いてもらえる場所がある、というだけで、少し安心することができました。
全国のがん相談支援センター
全国のがん相談支援センターは、以下のHPから探すことができます。
全国で、400施設以上に設置されており、電話でも相談可能です。
相談した内容が、同意なしに他者(医師や看護師、関係者)に知られることはありません。
「こんなことを聞いたら、担当医が気を悪くしないだろうか」といった、心配は無用です。
逆に、担当医や関係部署に、相談支援センターから連絡を入れてもらうことも可能です。
突然、自分や家族ががんと分かり、不安を抱えている方は、一度利用してみることをおすすめします。