家族が「がん」と分かったとき、仕事をしている方だと、こんな悩みを持たれるかも知れません。
はてな
- 職場には、いつ報告しよう…
- 誰に伝えればよいだろう。上司だけでよいだろうか
- 伝えることで、気をつかわせてしまうんじゃないだろうか
- 仕事を干されてしまうんじゃないだろうか
私もそうでした。
この記事では、私が職場に報告した時の話を書きます。
母の子宮頸がんが分かったときの私の状況
私は、時短ですが正社員として働いています。母のがんが分かったときは、育児休業から職場復帰し、半年ほど経った頃でした。
子供も保育園に慣れてきて、やっと生活のリズムがつかめてた頃でした。
仕事も少しずつ任される範囲が増えてきて、戦力として働けている手ごたえを感じていました。
復帰後、子供の発熱や下痢などで急に休むこともあり、母の病気を伝えることに迷いがありました。
こんな気持ちがありました。
インターネットで情報収集
医師から、「末期の子宮頸がん」と告知されてから、すぐにインターネットで末期がんについて調べました。
告知後、数日は全く眠れなかったので、徹夜で情報収集をしていました。
がん患者さん、家族の方のブログをたくさん読みました。
同じように末期がんで家族を亡くした友達に、相談をしたりもしました。
調べて分かったこと
- 通院に付き添う必要があるかもしれない
- ホスピス(緩和ケア病棟)の面談に行く必要が出てくるかもしれない
- 介護休業をとる必要があるかもしれない
こういった、これから起こりうるであろうことを想定したときに、職場に黙っていてはいけない、と分かりました。
むしろ、黙っていて、急に休んだりする方が迷惑をかけることになります。
メールでチーム全員に状況を報告
職場への報告は、メールで行いました。
直接報告すべきかとは思ったのですが、未だ気持ちの整理がついておらず、涙を抑えられないと思ったのです。
泣きじゃくって、正確に伝えられない可能性もあったので。
あて先は、上司を含めたチームのメンバー全員です。
上司にだけ伝えて、他のメンバーには上司から伝えてもらうより、私の状況が正確に共有してもらえると思ったからです。
メールには、母の状況と、私の思いを包み隠さず書きました。
メールの内容
- 母が末期の子宮頸がんと診断された。
- これから抗がん剤治療を開始するが、残された時間は短いかもしれない。
- これから、急に休むこともあるかと思う。
- 介護休業の取得も考えている。
- 急なことで、心の整理がついていない。
- 何かあれば、すぐに情報を共有するようにする。
上司からは、「仕事のことは心配せず、お母さんのことを第一に考えて。体調にもくれぐれも気をつけて」と、温かい言葉をかけてもらいました。
仕事も、納期が厳しいものや、急ぎの案件は外してもらうようになりました。
仕事に関する悩みがほとんどなくなったことは、大変助かりました。
早めに、状況を報告しておいてよかったな、と思います。